今頃ですが・・・「おくりびと」観ました
今週末は職場の新年会という事で、山登りに出掛けるには中途半端だった。その上、子供のセンター試験もあって、今週は大人しく家にいることにした。残念(?)なことに、この土日は寒さもゆるんで、とても天気がいい。出掛けるには絶好の天気だった。そこで、運動がてら、先週借りた「剱岳」のDVDを夢屋まで返しに歩いて出掛けた。すると、夢屋ではこの土日にDVDが旧作で90円となっていた。「借りるしかない!」と思って、今度は「おくりびと」を借りた(まんまと夢屋の戦略にはまってしまった・・・)。後でわかったのだが、「おくりびと」はテレビでも放映されていて、HDDに録画してあったようだ。”借りなくてもよかったのに!!”と、かみさんに怒られたのはいうまでもない。DVDは1週間レンタルなので、直ぐに観る気はなかったのだが、飲み会が早めに終わったので暇つぶしに観ることにした。アカデミー賞受賞という事で、いいには違いないが、「世界が認める日本の作品とはどれほどのもの?」という興味程度でしかなかった。ところがこの映画予想に反して、ちょっとコメディタッチで、日本人の死者へ思いが描かれていた。いい意味で予想を裏切られた。いかにも日本的な死者への接し方が、日頃忘れている”何か”を思い出させてくれて、涙が止まらないシーンがいくつもあった。素晴らしい。アカデミー賞受賞もうなずけるが、この映画が海外で認められたという事に、「人間の本質は世界中どこでも同じなんだ」と感じられてうれしかった。私が観るのは殆ど洋画のSFものばかりだが、大袈裟なアクションシーンとCG画像には大分飽きていた所だ。邦画の素晴らしさを改めて教えてもらった作品であった。
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